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ホワイトニングのQ&A

1. 適応症(誰でもホワイトニングできるのか)

 

ホワイトニング治療は誰にでも適応できるものではありません。

次に挙げるようなケースでは、ホワイトニングの効果が見込めないか、母体や胎児に悪影響が出る恐れがあるといえます。

・テトラサイクリン歯
・無カタラーゼ症
・エナメル質形成不全
・妊娠中の方
・授乳中の方

 

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テトラサイクリン歯

基本的にホワイトニングは、着色性物質によって色が変わった歯を白く戻す治療法です。ですから、病気や薬剤によって変色したような歯には効果がないことが多いです。

また、妊娠および授乳中の方も、母体や胎児への影響を考えると、ホワイトニング治療を控えた方が賢明であるといえます。

 

2.ホワイトニングは安全なのか

 

ホワイトニング治療は、世界保健機関(WHO)によって安全性が保証されています。

ただし、ホワイトニング剤の用法用量を厳密に守ることはもちろん、施術の方法も適切に行わなければ、歯や歯周組織、時には全身に害を及ぼすこともあります。

 

3. つめものはホワイトニングできるのか

 

通常、ホワイトニングは「神経のある歯」に適応されます。

ですから神経を抜いた歯にホワイトニング処置を施しても、効果はあまり期待できません。
つまり、歯が生きているか否かが重要となります。
そのため、充填物(つめもの)や補綴物(かぶせもの)にホワイトニング処置を施しても、当然のことながら色調は変化しません。

 

ですから、口腔内につめものやかぶせものがある場合は、色をきれいに合わせるために、それらを作り直すこともあります。

 

4.どのくらいのペースでホワイトニングするのか

 

ホームホワイトニングを行う場合、始めのうちはある程度白くなるまで毎日処置を施します。

その後は、3か月に2~3日のペースで処置を施していくことで、白い歯を維持していくことが可能です。

 

5.知覚過敏について

 

ホワイトニング治療の弊害として、知覚過敏を挙げることができます。

知覚過敏とは、冷たい水や風などの刺激が歯に伝わることで、一時的な痛みを生じる症状です。

知覚過敏が生じるかどうかは、患者さんの歯の状態によります。

ただ、多くの場合では知覚過敏が生じることがないため、それほど心配する必要はありません。

また、知覚過敏が生じたとしても、あくまで軽度であったり、一時的な症状であったりするため、数日で改善します。

ホワイトニング治療に対して様々な疑問を抱いている患者さんがおられるかと思いますが、基本的には歯科医師の判断に任せることで大きなトラブルは生じませんのでご安心ください。