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2015.03.04

歯周病の原因

口の中は実は細菌は住みにくい

口の中は、暖かくて、湿っていて、時々栄養が入ってきます。

なので、細菌はすぐに繁殖して、口の中は細菌だらけ・・・・・・

そう思っていませんか?

唾液や体液の中には、私達が考えてる以上の抗生物質が含まれています。

ですので、1日で細菌だらけ、歯周病になるわけではありません。

怪我をして時に唾をつけておくと大丈夫っ というのは、間違ってはいないのです。

では、口の中の細菌はどうやって繁殖するのでしょう?

細菌バイオフィルムとは?

バイオフィルムは自然界のいたるところで見ることができます。例えば、排水溝のヌルヌル

台所の三角コーナーをしばらく洗ってない時のヌルヌル。

これらは全て水の中で細菌が繁殖してバイオフィルムを形成したものです。

ヌルヌルになってしまうと、水で洗い流しても取れず、ブラシなどでこすり洗いしないと

取れないですよねぇ

口の中でもこの現象は起きています。磨き残しのプラークが同じ場所に停滞し続ける事で起きています。

  バイオフィルムはどのようにして作られるのか?

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① 唾液の中で浮遊している菌が歯に付着します。

② 他の細菌同士集まり、多糖体とも引っ付き集合体になります。

③ 細菌と多糖体の集合体にマトリックスを作ります→これが細菌バイオフィルムです。

④成長したバイオフィルムからは毒素の強い菌が放出されます。

このような状態になるのが、綺麗に歯磨き出来る方でも、磨き残しの部分に、3ヶ月位で

作られると言われています。

バイオフィルムはどうやって除去するのか?

歯周病の原因と言われてるバイオフィルムは、どのようにして落とすのか?

と言いますと、うがいや、ジェット水中の水圧では落ちません。

抗菌剤と言われているうがい薬も、バイオフィルムになってしまったら効果は出ないのです。

なぜなら、パイプのヌメヌメと同じだからです。

除去の方法は?

①家庭での歯ブラシ、超音波ブラシ 1日2回がおすすめですが、1日に1回は丁寧に磨きましょう。

②歯科医院での超音波類を使用した歯石取り、歯のクリーニング

まとめ

歯周病の原因のバイオフィルムを取るには、うがいでは効果はありません。

歯科医院で効果的な歯の磨き方を習い、専用の器具、器材でバイオフィルムを清掃してもらうのが、歯周病治療の近道と再発予防です。

皆様の歯茎の心配事から伺ってますので、遠慮なく聞いて下さい。

歯科衛生士の松藤でした。

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