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歯周病と認知症

こんにちは、歯科医師の溝口です。6月になり梅雨の時期になりました。湿度が高く、ジメジメした日が続くと洗濯物が乾かないので困りますよね。今は、コインランドリーが充実している所もあるので上手に利用するといいみたいです。また、食中毒にも気をつけないといけませんね。

食中毒に感染するのも菌ですが、虫歯や歯周病も菌による感染で起こる病気です。その中でも歯周病は成人の80%以上がかかているといわれています。歯周病とアルツハイマー型認知症との関連の研究の中には、アルツハイマー型認知症患者の脳から歯周病菌が発見されたとの報告もありました。

認知症の中でも最も多いアルツハイマー型認知症は、まだ完全に原因が解明されていません。しかし、ある研究チームが体内で発生する酸化ストレスが原因で細胞や組織に悪い影響を起こしているのではないかという仮説をたてて研究したそうです。その研究は、歯周病の原因菌によってつくられる酪酸を使用して動物実験を行ったら、酸化ストレスが上昇し、記憶をつかさどる「海馬」でのストレスが顕著だったそうです。この酪酸は、歯周病患者の歯周ポケットに通常の10~20倍も見つかるとのことです。

「たかが歯周病、されど歯周病」ですので、気になる場合は歯科受診をお願いします。(前回のスマートウォッチについてですが、アプリとスマートウォッチが連動しなかったので、残念ですが返却しました。😢)