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2016.01.22

詰め物の下が虫歯になっていたので神経を取らなくてはならないと言われました。本当に神経を全て取ってしまう他ないのか、その先生の仰る方法が正しいのか非常に不安です。

患者様の相談

初めまして、ご質問を失礼致します。
先週の1月16日に、右の上顎の一番奥の歯が大きく欠けている(痛みはありませんでした)ことに気付き、(予約が取れなかった為)1月21日に近場の歯科に行ったところ、詰め物の下が虫歯になっていたので神経を取らなくてはならないと言われました。

今まで同歯科にて、何度も『もし虫歯があれば治して下さい』と定期的に健診を受けていた上での事態でしたし、今まで健診の際に一度もレントゲンを撮られたことが無く、今回の治療に於いてもそれが御座いませんでしたので、少々不安になり、何処から虫歯が入っていたのか(根や側面だったのか?)と尋ねても、難しい専門用語を並べられるばかりで、全く理解できませんでした。

辛うじて理解できたのは、
『神経を残して根の治療を繰り返すよりは、神経を全て取ってしまい、代わりに金属の芯を立てることをせず、自分の歯の部分をなるべく残す方が歯は長持ちする。』

というお考えでした。
けれど、『神経を取ってしまうと歯が枯れ木のようになって折れやすくなる』という話を聞いたことがあった為、それが心配だと伝えたところ、

『ならばこのまま薬だけを詰めて一旦、蓋をしましょう。どうせ痛くなって神経を抜きたいと思うでしょうから』

と言われ、白い詰め物(光重合のような電子音が聞こえた気がしたので、レジンかもしれません)を施されました。

現在は、少々痛みはありますが、処方されたロキソニンを使わずとも辛うじて耐えられる程度です。

本当に、神経を全て取ってしまう他ないのか、その先生の仰る方法が正しいのか、非常に不安です。
また、もし他に良い治療方法があるようでしたら、ご紹介頂けますと幸いです。

長々と申し訳御座いませんが、どうぞ宜しくご返答頂けますと幸いです。
失礼致しました・・・

ドクターの回答

メールのご相談拝見いたしました。
虫歯の大きさや深さについては、レントゲンでおよそのことがわかりますが、虫歯の細菌が神経(歯髄)まで感染しているかどうかは、レントゲンでは診断ができません。
自発痛(何もしないでもずきずき痛む)があれば、歯髄に細菌が感染しているので、通常神経をとる治療がなされます。

しかし、痛みが一時的の場合や収まった場合は、とりあえず神経を残して治療することが多いです。
しかし、その場合は治療後に咬合痛(噛むと痛い)が残ったり、治療から半年から数年後に神経が痛んできて結局神経をとる治療をしなければならないこともあります。
それを承知していただければ、神経を残したまま被せもの(金属冠やセラミック冠)をすることは、構いません。
それだけ大きな虫歯(欠損)があるのなら、レジンではなくて被せものの治療が必要な場合が多いと思いますので、今の治療法が心配であればどうぞご来院ください。

初診のご予約は以下のページからも可能ですので、よろしければご利用ください。