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2008.11.25

歯周病学会で発表しました

日曜日に日本臨床歯周病学会の九州支部会で発表してきました。内容は、私が32歳の時に手掛けさせていただいた歯周病の患者さんの治療歴と長期の経過報告です。患者の木村さんは、ホームぺージの症例集にも出ていただいています。

https://www.art-smile.com/guide/smile.html

臨床歯周病発表風景

大ホールの演台に立っています。

2008臨床歯周病学会

ポスターセッションもありました。


演題 「重度歯周病に対するMTMと切除療法による17年経過症例」

抄録

はじめに

近年においては、インプラントの普及により重度歯周疾患に罹患した歯にたいして、積極的な保存治療を放棄する傾向があるように思われる。確かに、深い歯周ポケットが存在し、明らかな動揺が見られるような、進行した歯周病に罹患した歯においては、その長期的予後に不安を抱くのも無理はないと思われる。当医院にて、重度歯周疾患をインプラントを使用せずに残存歯のみで咬合支持を回復したのちに、良好に16年が経過した症例を提示し、長期に安定した予後が得られた理由を考察してみたい。

初診1990/11/19 55歳 女性

主訴 下顎前歯部の動揺

口腔内所見 全顎的に7mm以上のポケットが存在し、う蝕の進行した歯も存在した。歯周疾患の進行により病的な歯の位置移動がみられ、審美性も大きく損なわれていた。

全身所見 慢性頭痛、強度肩こり、頸部の圧痛、易疲労感、更年期障害などTMDとの関連が疑われる症状が多数存在し、ひきこもりがちな生活を送っていた。

診断と治療経過 歯周病4度の歯は抜歯するが、MTMと歯周外科にて極力ポケット除去を行い、残存歯のみで固定性の歯冠修復を行うことで、十分に歯列の安定と咀嚼機能の回復が可能と診断した。約2年をかけて、初期治療から始り、FOPによる切除療法、MTMによるアタッチメントレベルの均一化をはかり、最終的にはクロスアーチスプリントを必要としない、部分的な補綴にて治療を終了することができた。

治療結果

治療により、ほとんどの歯の歯周ポケットが3mm以内となり、患者のセルフケアと6か月ごとのプロフェッショナルケアにて、歯列の健康を維持できる状態となった。

その後、患者は見違えるように社会生活にも積極的になり、クオリティーオブライフの向上を得ることができた。

また、十分なセルフケアと定期メインテナンスが継続されたため、16年後においても治療後に1本の歯も失わずに経過している。

考察

今回提示した症例を通して、重度歯周疾患に罹患した歯列が長期に維持されるための、条件を考察すると以下のようなことが考えられる。

1、患者の治療に対するモチベーションがしっかりしていること。

2、治療により十分なポケット除去がなされていること。

3、臼歯部の咬合支持が十分に存在すること。

4、患者のセルフケアとカリエス予防に関する知識が十分であること。

5、患者が定期的なメインテナンスを継続すること。

6、十分なプロフェッショナルケアを提供する医院体制にあること。


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