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顎関節症の治療方法

顎関節症の治療の流れ

治療により、あなたのずれた噛み合わせを筋肉位へと修正していくのが当医院での治療ということになります。

1.初診・問診

注意深い問診により、それがどのような咬みあわせの問題から起こっているのかがおおよそわかります。

問診後、あなたの歯型を取らせていただき、次回の検査までに石膏模型を製作しておきます。

初診時の問診内容

  • あなたの症状がいつごろから始まったか
  • どのようなときに、どの程度でてくるか
  • それはそのくらい続くのか…など

2.K7を使用しての一連の検査

客観的な数値をもとに、
精密検査・診断

当院では主観ではなく、咬み合せを客観的に計測しています。

そのためにK7という福岡にも数台しかない機械を導入しています。

最新のコンピュータテクノロジーにより、筋肉の働き、顎の動き、正しい顎の位置を正確に測定することができるようになりました。

  1. 筋肉の緊張状態の検査(筋電図)

    赤の線で示しているグラフは、筋肉に噛み合わせの不正による異常な緊張があることを示しています。

  2. かみ締めた時の筋肉の動き(筋電図)

    筋肉の働きが悪くなっています。

  3. 開閉時のスムーズさ(顎運動)

    関節の軟骨にズレや変形がないかどうかがわかります。

  4. 顎のズレの検査

    噛み合わせの不正による顎のズレがないかどうか調べるグラフです。

検査後、必要があればマウスピース用の噛み合わせを取らせていただくことになります。

3-a.マウスピース治療

マウスピース治療で
正しい噛み合わせに。

2回目で行ったK7での検査でマウスピース治療が適切であると判断した場合、制作しておいたマウスピースを3回目の来院時に調整しお口にセットします。

当医院で使っているマウスピースは透明のアクリルでできていて、下顎の歯に装着します。
このマウスピースの表面には、K-7で診断した正しい顎の位置で噛み合わせができるように、上の歯に合わせて、正しい歯の噛み合わせが彫刻されています。
つまり、このマウスピースを入れて咬むと自然に正しいあごの位置で噛み合わせができるという画期的なものです。

マウスピースお渡しの後の流れ

  • いつでも簡単に取り外すことができますが、最初の2週間は、食事のとき以外は就寝時を含めてなるべく長い時間(17時間以上が好ましい)使用していただきます。
  • 1ヶ月後に再度K-7の検査を行いますが、その時点で正しいあごの位置に変化が出てきている場合があります。
  • その場合には、マウスピースの噛み合わせの部分をレジンという材料を用意いて修正する場合があります。これをリサーフェイスといいます。通常1〜3回程度必要になることが多いです。

3-b.矯正、セラミック修復治療

患者様によっては、顎関節症治療用のマウスピースをつけても、外すとまた症状が出てしまう場合がります。
そのような場合は、矯正やセラミック修復治療の治療計画と費用見積もりを提示して、コンサルティングを行います。

方法その1「矯正治療」

1つは、マウスピースを使用して直接歯並びを矯正する方法です。
矯正の治療をお勧めするのは、ご自分の歯に虫歯や被せ物がなく、ほとんど自然の歯がそろっている方の場合です。
矯正の装置を1〜2年つけていただくことになりますが、もともとの歯並びのせいで噛み合わせが悪いのですから、矯正の治療はもっとも理にかなっているともいえます。

方法その2「セラミック修復治療」

もう一つは、ご自分の歯に入っている被せ物を作り変えたり、新しくセラミックの材料を歯に接着して噛み合わせを新しくしていくことです。これは、すでに不良な被せ物が多く入っている方には、歯自体の治療にもなりますので、一石二鳥といえます。

通常は下の奥歯の左右8本に被せ物を入れることで、顎の位置を改善することができます。また、治療期間が1〜3ヶ月程度で比較的短期間で終了することが可能となります。