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フッ素にはなぜむし歯の予防効果があるの?

こんにちは、歯科衛生士の吉武です。

今日はむし歯予防のフッ素のお話をご紹介します。

歯磨き粉などに含まれるフッ素には実は沢山の働きがあります。

①歯を強くする(酸に溶けにくくする)

作られたばかりのエナメル質のリン酸カルシウムをハイドロキシアパタイトやフルオロアパタイトという安定したエナメル質の構造に整える働きがあります。

②虫歯菌の働きを抑制する(脱灰を抑える)

歯垢の中に取り込まれ、イオン化したときに抗菌作用を発揮します。また、むし歯が作り出す酸の攻撃を受けた時や、フッ素を使用した後では、イオン化したフッ素の濃度が高まるため、むし歯菌の働きを抑え、歯を溶かす酸が作られにくくなります。

③再石灰化の促進

エナメル質の表面がむし歯菌が酸で攻撃された時、フッ素が存在するとエナメル質が溶け出すのを抑え、脱灰された歯面を修復します。初期のむし歯では、フッ素はエナメル質の表面を通過して虫歯菌の病巣に取り込まれ、脱灰を抑え、再石灰化を促進します。

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このフッ素を効果的に発揮するためにはいくつか方法があります。

①フッ素の歯面塗布

②フッ素配合の歯磨き粉

③フッ素洗口                                                                                                                                                                   IMG_0355

フッ素には効果的な使い方や注意する事がありますので興味のある方は是非スタッフにお尋ねください(^.^)

参考文献デンタルハイジーン2011.11