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虫歯の進行について

こんにちは、溝口真由子です。梅雨に入って、すこし雨が降り植物にとっては恵の雨ですね。

ところで、日本歯科医師会では1923年(昭和3年)から「6(む)4(し)」にちなんで6月4日を「虫歯予防デー」を実施しています。今年は、6/4~6/10までを「歯と口の健康週間」になっています。そこで、今回は虫歯の進行についてお話します。

歯ぐきから見えている歯の構造は、外側からエナメル質・象牙質と呼ばれる硬い組織で出来ていて、その内部は歯髄という神経や血管から成り立っています。

虫歯の進行は、まず歯の表面が虫歯菌の出す酸により脱灰(だっかい)といって溶け出します。(これは、C0といわれる段階です。)脱灰した部分は 白っぽくなるのが特徴です。この段階では、痛みはありませんし、治療の必要もありませんが、虫歯の進行を防ぐために適切な歯みがきやフッ素塗布などをして ください。

C0が進行すると、C1といわれる初期の虫歯になります。これは、エナメル質までの虫歯の段階にあたります。症状としては、痛みはありません。治療は、虫歯を取り除いて詰める物をして済みます。歯科検診を定期的に受けて、ごく初期の段階で虫歯を見つけることが大切です。

次回は、虫歯の進行の続きをしていきます。